2026年5月29日

昨日はブログに2回も追記したほど大荒れ(追記読んでいない人は読んでね)。
日本時間深夜にアクシオス(政治サイト)が、「米イラン合意近し」と報道したことがキッカケとなり、下げの流れが一転、強烈な反騰局面となった。
KITCOグラフの赤線が昨日説明した下落過程。
4300ドル台で200日移動平均線を試す展開になっていた。
そして、同グラフ緑線が切り返し以降の上昇過程。
下げを見込んだ空売り投機筋が、慌ててショートカバーの買い戻しに殺到した。
これで底入れと言いたいところだが、アクシオスはホワイトハウスが意図的にリークする時に使われる傾向があるので要経過観察。
今後も基本はFRB利上げ・利下げなど、ドル金利、そして外為市場のドル相場次第。
特に、政策金利を決定するFRB高官の発言にNY金市場は注目。
昨日はアジア時間でミネアポリス連銀カシュカリ総裁とシカゴ連銀グールズビー総裁が相次いで利上げ示唆発言。
NY時間に入って、セントルイス連銀ムサレム総裁が「今後6か月以内にインフレ率が緩和しなければ利上げ必要の可能性」と語った。
仮に、ウォーシュ新FRB議長が政策金利据え置きとしても、FRBが最も重視するPCEインフレ率が(昨日発表で)年率3.3%なので、実質的には利上げとなる。
ウォーシュ議長は、AIにより米国経済の生産性が向上するので、利下げできる余地があると主張しているが、AI普及により半導体価格などへの価格上昇傾向が強まるので、利下げなどできないとの議論も根強い。昨晩はNYの連中とこの議論に熱が入った次第。
まぁ金融政策の議論を書くと長くなるので、この程度にしておく。
長期目線では、引き続きドル離れ、中銀買いで上昇トレンドに変わりなし。
今朝の日経新聞朝刊商品面に「インド、貿易赤字で金購入抑制策、国内金需要急減、相場の重荷に」との記事があるが、インドは金に対する文化的選好度が高い国ゆえ、政府が抑え込んでも密輸が増えるだけ。愛する娘の持参金としてゴールドジュエリーを持たせるお国柄。母の愛情を政府が抑え込むのは無理筋だよ。私はかねがね「金が本格的に下がるシナリオは?」と聞かれ、「インド人と中国人が金を嫌いになる時」と答えてきた。
それからグローバル市場面には「銀・プラチナ、貴金属ETF,上場相次ぐ。産業向け実需にマネー」との記事。
私のコメントは「銀やプラチナは金よりボラ高く、ハイリスク・ハイリターン」。独立系ゆえ言いたいことを言うので、業界内では嫌われている(笑)。報道する側も心得ていて、業界人が言いにくいことを私に言わせる魂胆が透けるね(笑)。面の皮だけは、なぜか厚くできているようで~。
あ、それから事務局経由で講演やら取材やら依頼が来るけど、御用繁多ゆえ全てお断りしております。そもそも東京が蒸し暑くなったので、そろそろ例年の如く札幌夏季サテライトオフィスに移住するし。
札幌まで取材に来るなら、受けてもいいかも(笑)。
なお、プロにとって一番楽なのはプロ向けに話すこと。一番難しいのは初心者に分かりやすく噛砕いて語ること。