豊島逸夫の手帖

Page970 デフレかインフレか パート3

2010年12月9日
今朝は首題のテーマのアップデート。今年8月16日10月19日の本欄に書いたことの続編である。

この季節になると大手投資銀行が2011年経済マーケット展望を相次いで発表する。そして、その説明にアナリストは顧客を渡り歩く。その顧客の一人である、ある年金基金の担当者の話。

「昨日来たA銀行は、インフレの兆しが2011年のベース・シナリオ。今日来たB銀行はデフレ悪化がベース・シナリオ。ベースがかくも180度異なるって、どうなっているですかね」

もっともな反応である。足元ではディス・インフレからデフレへの進行が無視できず、バーナンキはQE3(量的金融緩和第3弾)まで示唆した。そのデフレに対する処方箋が強力なインフレ政策である。3年後のインフレの兆しが見える。

このような状況下では経済予測レポートを読む側も、魚の目で見るのか、鳥の目で見るのか、視点モードの切り替えが肝要であろう。

さて、足元のマーケットを虫の目で見ると、引き続き目立つことがブッシュ減税延長決定=財政赤字懸念加速=米国債続落。10年債で3.13%まで利回りは急騰。これまでのリスク回避(質への逃避)トレード(米国債、金買い)の巻き戻しである。この悪い金利高がドル高となり、商品は下げ。

マーケットは米国財政懸念と欧州財政懸念の弱さ比べの綱引き状態になってきたね。かなり拮抗していい勝負だ。

NY金は昨日一日で1400ドルの高値から一時は1370ドルまで続落。先述のリスク回避トレードの巻き戻し。とくに年末を控え、ポジション整理(利益確定売り)が進行中だ。1400ドルを固めるには、まだ時間がかかりそう。いずれ固まるけどね。

さて、昨日私の手違いでセミナー告知のお知らせが当初抜けたので念の為、以下に再掲します。(昨日は鹿児島とんぼ帰りで、せわしなかった - 言訳 笑)

年末に向けて、全てのマーケット騒擾の展開になってきたので、急遽、緊急WGC主催セミナーを開催することにしました。特定商品スポンサー無しの中立的なセミナーです。

とくに今回はブログとツイッターのみの告知で、おもに皆さんからの質問に答える形式にします。12月18日土曜日午後の開催ですが、たまたま12月17、18日に先日写真レポートでお伝えした北京最新金事情の日経CNBC金特別番組が放映されるので会場でもマスターテープで流します。

会場は大手町、日経本社6階のカンファレンスルーム(180名収容)です。会場の制限でスイーツは振舞えませんが、日経マネーナイトのノリで楽しく学ぶという雰囲気になります。筆者もオフレコで本音ぶっちゃけトークで答えます。

筆者が普段講演している各種セミナーでは、質問に答える時間が無くなってしまう傾向があるので、今回は質問優先。申込時か受付時に質問書いてください。ただしオタッキーな類とか、多くの質問を並べ立てたり、単なる自分の知識レベルの高さを誇る自己主張などはお断り。こちらも週末に趣味でやっているようなものだからJeff流にやるし、肩の力抜いて気楽に来てね。なんせ急に決めたことゆえ時間がなかったけど、飛び入りサプライズゲスト歓迎。台本は全くありません。ぶっつけ本番です!

スイーツ、食べ物、温泉などの話もありだよ。楽屋への差し入れ歓迎(笑)。著書サインもします。開催要項は以下の通り。


『ゴールド&エコノミー・セミナー』開催のお知らせ

◆開催概要

日 時2010年12月18日(土)
午後2時~午後4時(開場:午後1時30分)
会 場日経カンファランスルーム(日経ビル6階)
東京都千代田区大手町1-3-7
www.nikkei-hall.com/access/index.html
講 師豊島 逸夫
主 催ワールド ゴールド カウンシル
定 員180名
※当セミナーでは、皆様からのご質問にお答えします。
 ご質問内容を用紙に記載の上、開演前に受付スタッフにお渡しください。

◆応募方法
セミナー参加ご希望の方は、下記宛てに、Eメール又はFAXにてお申込ください。
いずれの場合も、氏名、年齢、職業、FAX番号(FAXで応募の場合)を必ず記載してください。
応募者多数の場合は抽選となります。
当選の発表は受講票の送信をもって代えさせていただきます。
なお、抽選に関するお問い合わせは受け付けませんのでご了承ください。
Eメールga@zas.att.ne.jp (受け付けは終了しております。)
FAX03-3423-3803

◆申込締切
2010年12月15日(水)必着


PS
一昨日は韓国のNHKにあたるKBSの取材。「NHK特集」みたいな1時間番組で金を扱うとのこと。やはり朝鮮半島有事で急速に金への注目度が高まっているようだ。有事の金が朝鮮半島ではまだ生きていることを実感。ここにきて著書「金を通して世界を読む」のハングル版(ランダム・ハウス・コリア)も売れているそうで、筆者としては励みになる。キャスターの女性が「何度も読み返した。ツイッターのフォロアーにもなった」という。ページに付箋つけまくった本にサイン。カメラさんも入れて撮った集合写真を添付。

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