豊島逸夫の手帖

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金利上昇予測で気迷

2010年1月18日

年初、いきなりご祝儀相場で始まった株も商品も早くも息切れ状態。つまるところ、金利がどこまで上がるのか見当がつかず、手を出せずにいる。

FRBは、この3月に量的緩和政策(マネーじゃぶじゃぶ作戦)を打ち切る予定だ。昨年は、FRBが、米国債やらエージェンシー債やらモーゲージ債券やら諸々1兆6千億ドル相当を買い取ったので、民間セクターが購入した分は2千億ドル相当で済んだ。ところが、今年は、このまま予定通りにFRBの量的緩和政策が打ち切られると、民間セクターが10倍の2兆ドル以上を吸収せねばならぬ勘定だ。いくら運用難の中で流動性豊富な米国債市場へ逃避といっても、そんなに、いったい誰が買うのか。また、民間投資家の米国債購入意欲を刺激するには、何%程度の利回りが必要なのか。4%?5%?

今年のマーケットの焦点は、やはり債券市場だと思う。

国内では、朝日新聞あたりの世論調査でさえ内閣支持率が42%にまで急落して、不支持率とほぼ並んできた。日本の政局もマーケット変動要因として無視できない。

おっと、今朝は先を急ぐので、これでおしまい。

2010年