豊島逸夫の手帖

2010年11月8日

こうタイトルに書いたものの、アップされる頃には突破しているかも。今日はモニター画面から目が離せない。といっても、これは虫の目の話。魚の目で見ると、今回ドル安の金買いと謳われるわりに、じつはドル相場はさほど大きな動きを示していない。金曜などは雇用統計好転＝ドル高にも関わらず金急騰という現象。ドルに限定されず通貨全体に「通貨供給増による通貨価値の希薄化」懸念が波及している証拠である。

過剰流動性相場とも言われるが、単にカネ余り＝投機買いだけとも言い切れない。金融政策不信という構造的不安に根差しているポートフォリオのリアロケーションである。筆者流にいえば、雨宿りマネーというより、お引っ越しマネーが、続々、金の家に住まいを移している感覚だ。金を買うという行為は、中央銀行に対する不信任投票とも言えよう。

今朝は早朝からテレビ東京モーニングサテライトにビデオ出演。「エコ天」というコーナーで「雨が多いと金が上がる」というインドと金についての話。
http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/ecoten/（現在公開されていません）

上のwebページでは、インド人女性たちのブライダル・ゴールドについての話が面白いでしょ。このトピックは、モーサテのスタッフと雑談中に、筆者がこの話したのを気象ディレクター氏が聞きつけて相談に来た次第。小粒でもまとまったウンチク話になりました。

今週末は名古屋で中日新聞の大型セミナー（４５０名）。
http://www.chunichi.co.jp/k/gold2010/　（現在公開されていません）

一昨日は宮崎のシーガイアでのセミナー。
相変わらず、Jeff's seminar indexは好調です（笑）。