豊島逸夫の手帖

2010年5月7日

ＮＹ株下落幅の３００ドルくらいは、南欧経済不安によるもの＝経済有事。ＮＹ時間２時４０分くらいに１５分間でダウが７００も乱高下したのは誤発注によるもの＝売買システムの有事。

Ｎ金以外にも米国債、円、ドル、逃避資産っぽいものは全て買われた。金は新高値更新を狙う流れではあるが、警戒水域。

この株誤発注とか株急落でファンドの中には大怪我しているところも多いはず。そこらが株の損失補てんのため、金の利益確定売りに走る局面もありそう。もし、そうなったら、そこは買い場だけど。

有事の金とは、こういう時に備えて平時からコツコツ貯めるもの。有事になって買うものではない。筆者はむしろＦＸの通貨が波をかぶり、各通貨間の動きがバラバラになっているのでmispriceだらけゆえ、旨みを感じている。

なお欧州債務の連鎖がよく分かるＮＹタイムズ作成の図がある（こちら↓）。
http://www.nytimes.com/interactive/2010/05/02/weekinreview/02marsh.html?_r=0

サンキュー、Iさん。