豊島逸夫の手帖

Page887 割高の金から円、米国債へ

2010年7月2日

マーケット全体に、いやーな雰囲気が漂うなかで、雨宿りマネーが金に集中した結果、金価格は割高に。そこで雨宿りの軒先が、「金」から「円」と「米国債」に移った。

円高、海外金安(1200ドル割れ)で円建て金価格は急落。ここから下値模索だが買いゾーン突入。

NYでは、ファンドのユーロショート(売り)、ゴールドロング(買い)のポジションが一斉に巻き戻し。虫の目で見れば、連休前に今晩は雇用統計発表もあり、逃げられるうちに逃げておこうという手仕舞いモード。でもユーロ反騰は、ショートカバーラリーだからね。トレンド転換などのホンモノではない。

2009年はユーロ高(ドル安)=ドルの代替通貨としての金買いだったが、2010年はユーロ高が金売りになる展開となった。そして、新興国では、ここから強烈な買いが入るよ。皆、下値を待っていたからね。

先進国はリスク回避で金売り。新興国はリスク分散で金買い。

それにしても、1200ドルがこんなに低く安く見えるとはねぇ...。高値慣れとは恐ろしいものだ。ここからは、釘差しジェフも、一転して強気転換。金ETF市場は、リスク回避の雨宿りマネーが出てゆき、長期リスク分散のお引っ越しマネーが入り、出入りが激しい展開。

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