2010年9月30日
いまやカリスマ・ヘッジファンドとなったポールソンがNY大学クラブの集まりで語ったことがネットで広がって話題になっている。かなり過激な内容で、結論からいうと、量的緩和政策の後遺症で米国は2012年に二桁のインフレとなる。投資家は年率2.6%程度の米国債は売り払って、株や金で保有すべき。株なら年率7-8%は見込めるという。
株の推奨銘柄は、ジョンソン&ジョンソン、コカコーラ、ファイザー、シティーグループ、バンク・オブ・アメリカ、サントラスト・バンク、リージョン・フィナンシャルなど。
また、住宅購入も50年に一度の好機だから、30年の住宅ローン組めと言う。金利は歴史的低水準で固定しておけ。住宅価格は上昇する。マイホームの無い人は、ここで一戸買っておけ。すでに一戸持っている人は、もう一戸買いなさい。二戸持っているなら、三戸目を買って、さらに親類にマイホーム購入資金を貸し付けなさい、と。
そして金価格は、金融緩和で2400ドル、オーバーシュートして4000ドルと予測。ちなみに、彼の資産の8割はドル建てではなく金建てという。
いやはや、なんとも、カゲキですなぁ...。
これがフツーの人だったら、とんでもシナリオで一蹴されるのだろうけど、サブプライム関連債券や金融株を空売りしてサブプライムに勝ったことで一躍名を成した投資家なればこそ、皆が大騒ぎするわけだ。金ETFも97トン持っているし、金鉱株もいっぱい抱えているし、ポジショントークと受け止める人もいるはず。
2400とか4000とかいう予測に筆者はついてゆけないけど、まぁ、判断は読者諸氏にお任せします(笑)。