豊島逸夫の手帖

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そしてギリシャ

2011年11月2日

前川清のヒット曲に「そして神戸」というのがあったが、昨日触れたギリシャ国民投票がビッグ・サプライズとなり、マーケットは「そしてギリシャ」に逆戻り。未だ縁切りとは行かないようだ。

EU「借金半分棒引きするから緊縮よろしくね」
ギリシャ「合点!」
ということで先週はシャンシャン手打ちかと祝賀ムードが先行。
ところが今週になってギリシャ家の家長が一転弱腰に。「やはり家族会議開いて親戚一同の了解を得ないと私だけの一存ではいかんとも。。。」
そんなことしてたら一族が纏まるはずもない。
家族会議でコンセンサスが出なければ、一気にハード・デフォルトの可能性だってあり得る状況になってしまう。

しかし、思うに、借金ってぇのは、身の丈以上の巨額に膨れ上がると、借りたほうが強いね。江戸っ子のタンカじゃないが、往来で開き直って「おお、上等じゃねえか。持ってけるモノがあったか持ってきな。無いものはねえよ!」とくる。
too big to payというわけだ。

ギリシャの担保物件で有望なものといえば、なんといっても世界遺産の数々。マッカーサーみたいなメルケルが陣頭指揮でアクロポリス神殿を差し押さえたところで、知れている。あのジャクリーン・ケネディーがギリシャ海運王オナシスと再婚式挙げた風光明媚な島にはいち早く中東カタールのオイル・マネーが手を挙げている。

まぁ、家族会議で「ユーロ村」離脱決議されても驚かないね。

さて、金価格は昨晩ギリシャ国民投票とMFグローバル破たんのダブルのリスク回避現象に連れて、一時は1680ドル台にまで売りこまれた。しかし、その直後から一気に1720ドルまで急反騰。米国マクロ経済指標(米製造業景況感)で芳しくない数字が出たことがキッカケであった。
1700ドルの大台を挟んで、リスク回避マネーの短期売りとリスク分散マネーの長期買いが交錯する状況だ。引き続き調整局面。
さーて、今夜からいよいよ今週三大イベントの始まり。
完投ペースでここまで流してきたから 気張ってゆくよ!

なお、今朝の日経朝刊マネー&インベスト面で筆者の独立のことが紹介されました。マイペースで自分のやりたいこと、しかも新たなマーケットをクリエイトする仕事に関われてアドレナリン出ています(笑)。

それから お知らせ。
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―三菱UFJ信託銀行のHPでもブログが開始されました。
http://kikinzoku.tr.mufg.jp/

大手金融機関にふさわしく、ディスクレ地獄のフォーマット。なんせ、ブログにたどり着く前に、障害物競争をかいくぐるように、はい、いいえ、をクリックせねばならない。かなりユニークなブログで楽しみながらやってます。これで辿り着いたコンテンツがスキーだのスイーツの話ばかりだったらなんといわれることか(笑)。

2011年