2011年6月23日
首題の記事が英フィナンシャルタイムズに載っている。
「ユーロ建の貯蓄預金を引き出して金貨を買ったコンピューター技師のトーマスさんは、第二次大戦中に祖母がしたように、金は自宅に保管する」と話す。
今年第一四半期の預金引き出し額は、月間15億―20億ユーロで推移した。ギリシア中央銀行によると、昨年の国内銀行からの預金引き出し総額は、貯蓄預金総額の12.3%にあたる300億ユーロに達した、と報じられている。
銀行におカネを預けたままが不安になり、「防衛」「保全」に投資家が走ると、やはり金の出番になるようだ。ギリシアに限らず、ドイツ、スイス、フランスでも金需要が急増中。ユーロから金へのマネーシフトは続く。
昨日は早朝にギリシア改造内閣信任可決、深夜はFOMCと、マーケットにとってはthe longest dayと、ノルマンディー上陸作戦のときの最も長い日に例えてと云われた。
結局は、想定内の織り込み済みであったが、金価格は1550ドルの高い水準での攻防を演じている。
日経電子版マネページの"金のつぶやき"コラムを参照してください。
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