2011年6月1日
昨晩はケースシラー米国住宅価格指標が悪化。5月25日付け本欄の首題パート1で、一足早く「米国不動産二番底宣言」を発していたが、昨晩の数字でそれが確認されたカタチ。
ギリシア危機は楽観論も台頭しているが、とんでもない話。こういうことに惑わされてはいけない。
そしてインドと中国の金需要が飛躍的に伸びているという話。
2011年1-3月期。インド291.8トン、前年同期比プラス11%。
そして中国は233.8トン、なんとプラス47%。1400ドル台という高値圏で前年同期比5割アップ近い数字というのは筆者もビックリ。規制緩和による商業銀行の金販売解禁が効いている。投資需要が90.9トンで、プラス123%だもの。四大銀行はいずれも億単位の預金口座を抱えることを考えると、まだ序の口とも云える。
それに比べて、日本はマイナス3.7トン。国別需要量のランキング見ても、世界で唯一、買いより売りが多い国。やはりデフレの国。金よりキャッシュなのだね。
それにしても三か月ごとに200トン単位の金を買い続ける国と、金が流出してゆく国との対比は、ちと侘しすぎる。筆者の本でも、金は富が集まる処に本能的に集まると書いたが、まさにその例を見せつけられている感じだ。
さて、本日の日経電子版のほうのコラム(「金購入でドルへ不信任投票する米国民」)は、なんと年収1600万円の高級取りカリフォルニア・ビーチ・ライフ・セーバーの話。