豊島逸夫の手帖

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ソロスの影響ソロリ

2011年5月18日

たかが15トンほどの売却だけど、売り本尊がソロスだと、これほどまでに反響があるとは。昨日極東時間朝5時くらいからSEC(米国証券取引委員会)登録ファンドの1-3月期運用資産一覧が出揃うので、5分ごとにSECのHPをクリックしていたら、ソロス、ポールソンと相次いでアップされてきた。そこで、速報としてシンガポールのホテルの部屋から日経電子版コラム更新に送った。そしてジム・ロジャースとの対談を終え、いったんホテルに戻ったら、編集長から「アクセス数が昼間では全記事中トップであった」とのメール。まだまだ注目度衰えずだね。

結局、NY金価格も、ソロスの報道で軟調に終わった。しかし、この程度でぐらつく金価格ではないよ。そもそもマーケットではすでに織り込まれていたし。狼狽することはない。

そして深夜便で帰国。機中でジム・ロジャース対談の一部をまとめて書いた。すでに日経電子版コラム(マネーページ)には早朝からアップされているからご覧いただきたい。昨日、彼の豪邸での写真↓

1050.jpgジムは穀物などソフト・コモディティーに入れこんでいるので、テレビ出演の度にキャスターのお姐さんに"Be a farmer!(お百姓さんになれよ)。こんな仕事してないで"とユーモアたっぷりに語るのだが、江連裕子キャスターにも、さっそく"Yuko, be a farmer! 日本は農業を育てないとダメだよ"。じつは彼女はスノーボード指導員。本格的スポーツウーマンなので、力仕事は全く問題ないね(笑)。

なお、シンガポールのインド人街のゴールドショップは大繁盛。FT紙などで伝えられるインドの記録的金需要の実態が確認できた。季節的にインド各地で、それぞれ地域の祭礼期でもある。中国とインドの下値サポート連合は「鉄板」!
アジアに出るたびに新たな刺激を受け、日本に戻ると暗くなる。切ない。

2011年