2011年5月31日
今夜9時から、日経CNBCでジムロジャースとの対談90分が30分番組に編集してライブ放映されます。(再放送は週末)
今日は、その裏話。彼は、収録前の打ち合わせを一切拒否します。台本など作ってしまうと、番組の流れが失われます。ぶっつけ本番の本音で、新鮮な驚きを伝えたい、という考えなのです。
2月に彼と初めて対談したときには、日本流の番組進行を秒単位できっちり決めてゆく方式に慣れていた筆者も一瞬戸惑いましたが、御存じのように自分もセミナーは、ぶっつけぶっちゃけ主義なので抵抗感はありませんでした。(ただネイティブ相手の英語対談なのでハンディは感じましたが、それもまぁ、社内電話会議で慣れていますし。
本番直前まで彼は好きなコーラの話とか、カメラマンを指差して「君が私にとって今日は一番大切な人物だ。ちゃんと良く撮ってくれよ」などと冗談かませてました。彼のトークで感心するのは、やさしい単語で短いセンテンスに切り、簡潔に要点を押さえて話すことですね。ああともいえるがこうともいえるとか、まだるっこい表現がありません。英語でsound biteというのですが、そのまま見出しになるような語り口。後で編集が楽な相手だとディレクターも言ってました。
長い経験の中で、トリミングというか、無駄な部分が削ぎ落とされた会話と云えるでしょう。ユーモアのセンスもあります。江連裕子キャスターに「これからは商品でも穀物が有望。君もリッチなファーマー(農家)に嫁ぎなさい。今からトラクター運転の免許でも取ってね。」とか。
なお、首題の「ドル買い」については、日経電子版コラムのほうに書きました。
昨晩は欧米市場休場のため動きなし。