豊島逸夫の手帖

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2011年1-3月期 金需給動向

2011年5月24日

WGCロンドンが発表した最新統計資料から。

― 金生産量663.9トンで7.0%↑(前年同期比)。価格高騰とともに徐々に増加中。

― 公的売却マイナス129.3トン(前年同期マイナス58.8トン)。メキシコ、ロシア、タイ、ボリビアなどが新規購入

― リサイクル347.5トンで5.9%↓。先高感強く、売り戻しも高値期待で待ちの状況。

― 宝飾需要576.0トンで5.5%↑。中国、インド好調。

― 工業用需要113.8トンで0.2%↓。

― 金地金金貨投資需要366.4トンで52.1%↑。中国、インドで急増。

― ETFマイナス55.9トン(前年同期4.7トン)。利益確定売りが続いた。

― その他金投資需要マイナス128.2トン(前年同期6.5トン)。ファンドのリバランス売りが1月に集中。

― 国別では、インド291.8トンで11%↑(宝飾206.2トン、投資85.6トン)。さすが第一位。

― 中国233.8トンで47%↑(宝飾142.9トンで21%↑、投資90.9トンで123%↑)。凄い!!とくに投資が大手銀行経由で急増中。

― 投資需要で欧州が急増。ドイツ37.7トンで103%↑、スイス28.2トンで117%↑。ギリシア国債を抱える欧州系銀行の顧客が不安感から預金おろし金購入。

それから今日の日経電子版コラムは、ソロス金売りに買い向かったメキシコの話。トップページに「ソロス氏が売った金の6倍を買ったメキシコ」で出てます。

2011年