2007年2月22日
欧米相場は昨年5月以来の高値。国内は、それに円安"プレミアム"が加わり、21年ぶり高値更新。
昨晩の急騰は複合要因である。
-米国消費者物価指数が予想より高めに出たことで、インフレ懸念再燃。米長期金利も上昇。これは投資家のインフレ期待感の高まりを映すインディケーターと見られる。
-FOMC議事録で、インフレ警戒バイアスが予想より強く出ていたことが判明したこと。
-日銀追加利上げ決定で、外為市場は目先、材料出尽し。CPI上昇の報も手伝い、円安に振れたことで、円キャリ継続観測強まる。その対象としてコモディティーが浮上。
-イラン関連の緊張感強まり、地政学的リスクも高まる。
以上の諸材料を受け、内部的にはショートカバーの色合いが強いが、ETF残高は先週来急増していた。
700ドルへのロードマップが見えてきたようだ。円キャリーマネーの矛先がゴールドに向いてくると、上昇に弾みがつくだろう。