2007年10月10日
近年、金市場に流入している大量の流動性を、筆者はかねてから、アジアマネー、オイルマネー、そして欧米年金マネーの"御三家"と呼んできた。この"御三家"は、リスクヘッジの戦略的(strategic)ポジションとして金をbuy and hold(長期保有)する傾向が強いのに対し、ヘッジファンドはより戦術的(tactical)なポジション、即ちbuy and sell売買回転でリターンを追求する。
その多くが過剰流動性とも呼ばれるが、その全体像につき、マッキンゼー社がレポートにまとめて発表した。
マッキンゼー社のレポートでは国際金融市場の四大パワーブローカーと名づけ、オイルマネー、アジア中銀、ヘッジファンド、PE(未公開株=買収ファンド)に分類している。