2007年8月23日
カリスマ投資家ウオーレン バフェット氏は、日々の片言隻句が注目され、ついにはバフェット ウオッチ ドットコムというサイトまで出来ている。
Buffettwatch.cnbc.com
昨日の同サイトを覗いて見ると、やはり、今回の騒動に対する彼の対応が話題の中心だ。具体的にはカントリーワイドという住宅金融大手の株を彼が買うとか買わないとか。さまざまな憶測が乱れ飛んでいる。
バフェット流の買い方は、サブプライムショックのトバッチリで売られた優良株を物色(バーゲン ハンティング)することだろう。これまでは、追証に迫られた投資家の投売り、銀行融資をストップされ解約請求が殺到したヘッジファンドの換金売り、CP(コマーシャルペーパー)市場の機能不全で資金調達できなくなった金融機関の担保物件処分売り、などなどのファイア セール一色であったが、ここにきてバーゲン セールの兆しが見える。
全く同じ状況が上海発世界同時株安後も見られた。本欄3月6日付にこう書いている。
投資家の売買パターンも、これまでは、fire saleだったが、これから徐々に、bargain saleが始まる。ファイアセールという言葉は、先週来、NYの連中が流動化のため資産売却に走る状況でしきりに使っている。火事などの被災で、手持ち資産を売却してしのぐというニュアンスだ。これに対して、バーゲンセールというのは、普通の投資家が安値に群がる様子である。特に690ドルという高値を見たあとゆえ、見る人によっては、割安感が感じられる。
国内金市場でも、今回の下げ局面では相当な現物買いが見られた。これまで売り戻し一色だっただけに、安値を待っていた投資家が一斉に買いに出た感じだ。