豊島逸夫の手帖

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NY連銀地下金庫の金塊見学ツアー

2007年4月13日

4月6日の日刊ゲンダイ"NY裏通信"というコラムに、あのダイハード3に登場したNY連邦準備銀行地下5階の金庫に眠る金塊の山を見るツアー参加レポートが載っていた。地元のNYジャピオンという日本語情報誌に紹介されて行ったとのことである。筆者も知らなかったねぇ...。

(以下引用)
入館するのにIDを見せ、手荷物検査を受け、金属探知機を通るあたりはさすがに警戒厳重。ボトル入り飲料水などは、怖そうな警官に没収される。この日のツアー参加者は30人の地元高校生の団体に、数人のアメリカ人旅行者、それに同じく"ジャピオン"を見てきたという日本人の地元在住カップルだった。5分くらいの金塊取り扱いビデオを見たら、エレベーターで地下へ。階数表示がわざと出ないようになっていた。 重さ90トン、厚さ数メートルの鉄の扉が開き、トンネルのような入り口を抜けたら、そこが黄金の部屋。鉄格子越しに、床から天井まで積み上げられた金塊に皆呆然と見入る。 シークレットサービス風の男が現れて、にこりともしないで話し出した。撮影禁止。金に触るのもダメ。ダメダメ尽くしの金塊ツアー。挙句の果てに"ここに閉じ込められたら72時間以内に窒息死"と脅かされ、金運上昇だけを拝んでそそくさと金庫を後にした。
(引用終わり)

筆者は、南アの地下2000メートルの金鉱山を見学したとき、ここで数ヶ月前に落盤事故があり数名死亡と聞かされ、冷や汗を流したことを思い出した。スイス銀行に勤務していた頃、チューリッヒの地下金庫にうず高く積まれた南ア産の金塊の山は見慣れていたけど、それ以上の規模であろう。

このNYツアーは面白そう。今度NY出張の折りにでも寄ってみよう。連銀見学の後に、造幣局でも訪問して、うず高く積まれたドル札の山でも見たら、色々考えさせられるだろうね。

2007年