豊島逸夫の手帖

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健全な反発

2006年2月15日

現物買いが相場を支えた。スポットで548ドル(本稿執筆時点2月15日朝7時)。健全な調整。健全な反発である。YMCA型の展開とでも言おうか。原油安、ドル高のなか、金はわが道を行っている。

旅から旅へ投資媒体を物色して歩く投機資金の一団も、花のお江戸でひと働きの荒稼ぎ(?)した後は、さっさと次のお宿へ。

これでお江戸の情勢も少しは安定するかな。恐る恐る町民たちが街中へ出てきた。越後屋さんも金の千両箱を買い始めるかな。

いや、今月から南町奉行(※1)になられたという馬難気(※2)さまが、今日、江戸城で初のご挨拶なさるそうだから、まずは、それを拝聴せねば。

今朝は筆者も移動中の旅芸人ゆえ、これでおしまい。

(編集部より)
※1の南町奉行は「米国FRB」、※2の馬難気は新FRB議長バーナンキ氏と読み替えてお読みください。

2006年