2006年5月8日
休みボケで思わず580ドルとキーを打ちそうになったが、685ドル(本稿執筆時点5月8日朝8時)である。もっとも連休の間に580ドルになっても680ドルになっても驚かないような様相ではあった。これといった新規材料は出ていない。米国雇用統計が芳しくない数字で、例によって利上げ打ち止め観測、そしてドル安、さらに、イラン情勢も相変わらず。
シルバーも引き続き買われているが、時にはゴールドの独歩高の状況も見られた。
ここまでくると700ドル目前。
まともに考えれば急騰後の調整必至の局面だが、最近の"調整局面"というのも24時間ももたず、東京時間に戻ってくる頃には、もう元のレベルという場合が多い。買い超過(overbought)と言われる市場内部環境なのだが、連戦連勝の買い手が完全にリーダーシップを掌握していることも事実。
コモディティーの代表格ゴールドが金融商品化し、需給ファンダメンタルズが地殻変動を起こし、市場の景色(landscape)は一変した。