豊島逸夫の手帖

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再度、第二弾ロケット点火準備中

2006年7月26日

6月26日付けで"第二弾ロケット点火準備中"と書いたが、その後テポドンが金価格に文字通り点火するカタチとなった。しかし、670ドルまでで、これまたテポドン同様に射程距離に届かず途中落下。今は、秋の新高値更新に向けての充電期間というか、再度点火準備中。(前回は500ドル台での準備だったが、今回の水準は一段階アップ。)

足元の相場は夏休みモード突入。今年は例年になく荒れた(薄商いのなか値だけ飛ばす)夏になりそうだ。仕手戦になるだろうから、素人さんはあまりまともに付き合わないほうがいい。休むも相場。夏休みでいい空気吸えば、頭脳もリフレッシュされて、バーナンキさんの難解なコメントにもついて行けるようになるかも。

仕手筋の立場から見れば材料には事欠かない。

今日(7月26日)の日経金融新聞記事"沸騰中東マネー"に、こう書かれている。

中東情勢は一筋縄ではいかない。7月12日にレバノンで戦闘が始まった。"中東戦争の開始前夜に似ている"(ヨルダンのアブドラ国王)と、連想が広がり、イスラエルに新たな重いリスクがのしかかる。"レバノンは、今までの中東発の地政学的リスクと訳が違う。原油価格の高騰よりも、グローバルな投資家心理の萎縮が怖い"と、バンク オブ ニューヨークのケビン バノン最高投資責任者(CIO)も指摘する。

投資家心理の萎縮ということは、流動性が細り値動きだけは荒くなることを意味する。

と、ここまで書きましたが、どうも筆が進みません。筆者の心理も萎縮しています。今朝、18年半一緒だった愛猫のミミが亡くなったからです。相場のプレッシャーには充分過ぎるほど免疫がついていますが、こういうセンチメンタルな面には脆いなと痛感しています。

今日も講演があるのですが、腫れた目を隠すためにサングラス着用になりそう。情けない。猫の習性で、毎朝5時前には一緒に起きて、ウエブサイトの早朝原稿を書く私のキーボードの邪魔をして餌をせがんでいました。毎朝良く書くねと皆に言われてきましたが、ミミの貢献度大でした。もともと(原稿料など一切なしで)趣味で書いてきたようなものでしたから。しばらく休みます。

2006年