豊島逸夫の手帖

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祝 荒川 金!!

2006年2月24日

やった。おめでとう。やっぱり、金だね。

こういう感動の時の金の価値というのは、素材としての価値とか資産としての価値なんていうものではないのだ。専門的に言うと、センチメンタルバリュー(感情価値)というのだけど、金は感動、感情を伝えるのだよ。例えば、金貨をプレゼントしてもらうという体験をした人なら分かると思うが、金は冷たいメタルだが、贈る人の愛情、感情がジーンとくるものだ。

外国では、女の赤ちゃんが生まれると、誕生日ごとに金貨一枚と写真一枚ずつアルバムに貼ってゆく習慣がある。25歳で結婚するとすれば、25枚の金貨と成長写真の記録のつまったアルバムを、嫁ぐ前の晩に母からプレゼントするのだよ。"これはヘソクリの原資。本当に困ったときがあったら使いなさい。"という言葉を添えて。これは泣かせる。

ここで、アルバムに貼られるものが、株券や国債というのは、あり得ないでしょう。

公式風にまとめれば、
金の価値 = 素材価値 + 感情価値
なのだ。

2006年