豊島逸夫の手帖

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日本の長期金利3%突破、国債か金か、究極の選択

2026年9月1日

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日本の長期国債の利回りが30年ぶりに3%を超えたニュースがNHKで臨時報道されるまでになった。
国内外の投資家が日本の借金証文である国債を売りに回る現象が加速している。日本の現政権の「責任ある積極財政」にマーケットが不信任票を叩き付けている感がある。

断っておくが、本欄は経済コラムであり、政治的議論の場ではない。
純粋に経済の視点から日本の財政規律の緩みが「懸念」の段階から「危機感」という異次元の世界に入りつつあると認識している。「ルビコン河を渡ってしまった」とでも言えようか。

本欄で「円やドルは刷れるが金は刷れない」とか「日銀OBが金をやたらに買いたがる」などの事実を繰り返し語ってきたが、それらのフレーズがまさに「刺さる」状況だ。

特に、利上げが後手後手に回る日銀のスローペースの内部実態を知り尽くしたOBが、退職金で金を買うという傾向は、背筋がヒンヤリするエピソードとなった。
筆者流の言い回しを使えば、歴史的に俯瞰する「鳥の目」で見た金の立ち位置と言えようか。

一方、NY金市場最前線の現場を「虫の目」で見れば、ウォーシュ氏のタカ派的発言で9月利上げ確率が66%まで上昇。トランプ大統領が任命した米国の日銀にあたるFRBトップのウォーシュ氏が、利上げを示唆したことの影響がかなり効いて、金価格上昇にブレーキがかかっている状況がまだ暫く続きそうだ。

昨晩は利上げに傾きつつあるウォーシュ氏に対して、トランプ大統領が「彼を尊敬する」と語りつつ、「米国は世界で最も金利の低い国であるべき」と釘を刺すことも忘れなかった。
尊敬する人物が自らの意に反する行動をとった場合、果たしてどのように語るのだろうか。

今回のFRB利上げ問題は、これまでとは異次元の領域にあり、単に9月利上げの有無だけでは片付けられない複雑性を秘める。利上げ=金売りという単純な発想で済む問題ではないのだ。

これについては、明日(2日)午前11時半、久しぶりにYouTube「豊島逸夫チャンネル」で論じる予定だ。もう何年も更新していないのに、まだ18000人のフォロワーがいるので、やる気になった次第(笑)。

2026年