2026年9月8日

今のマーケットでは円急騰が最大の注目点だ。
しかし、152円を鳥の目や魚の目で見れば、「円高」とは言えまい。
虫の目で見れば、円を売りまくった通貨投機筋が、一斉に巻き戻している状況が起きているだけだ。モメンタム(勢い)は円買いに大きく傾いているが、円安のファンダメンタルズについては本欄で何度も繰り返し述べてきたところで、ここにいささかの変化もない。
ポイントは、昨日NY市場がレイバーデーで3連休中に円買いが加速したこと。
それゆえ今晩以降NY筋が参加した場合にどうなるか。彼らにしてみれば留守中の出来事。
更に、NY市場の最大の話題は9月FOMCで利上げがあるか否か。現状では利上げ確率がほぼ五分五分に割れている。
まずは、インフレに関する重要指標であるCPI(米消費者物価指数)発表待ち。
更に、ウォーシュFRB議長とトランプ大統領の関係が今後どのような展開になるのか。
恐らく本人たちも分かっていないことであろう。ベッセント財務長官の存在も無視できない。
今週は目が離せない週である。
NY市場ではドル買いの勢いが依然強いが、最終的に9月FOMC次第で、マーケットは金も含め大きく動くことになろう。
金市場に関しては、基軸通貨ドルに対する不安感が払しょくできず、長期的な金買いの流れに変わりはない。足元では4400ドルを挟み、NY金の短期的ボラは激しくなっている。
円建て金価格は円急騰を受け、為替面からの下げ圧力が高まっているが、為替投機筋の大暴れにパニックになる必要はない。焦れば投機筋の思うツボである。
なお、中国はお構いなしに粛々と公的金購入を続けている。