2026年9月14日

先週金曜日に発表された米CPI(消費者物価指数)はコアで前年同月比2.4%と事前予測どおり、前月比0.3%と予測を上回り、4月以来の上昇率を示す結果。総じて米インフレの粘着性が再確認された。
更に、中東情勢では「紅海ルートの出口であるバベルマンデブ海峡の要衝をイエメンの親イラン武装組織フーシ派が掌握した」とのニュースが原油価格再上昇を加速させた。
どれも金価格には下げ要因だが下げ幅は限定的。4300ドルを割っても不思議はないが何とか維持されている。
まぁ今週のFOMC前までに4200ドル台まで急落する局面もあろうが、しかし、そこは買われ、相場が崩れる様相はない。中央銀行や長期投資家が下値を待ち構えている。
なお、米国の利上げ確率は9月FOMCで86%に達し、今や市場の関心は年内の利上げ回数に移った。利上げ1回が24%、2回が47%、3回で25%となっている。ここがまさに今週のFOMCで議論されること。利上げ2回や3回などが続くとさすがに金利を生まない金には辛いシナリオだね。
筆者は1回説。2回以上ともなればトランプ氏がどんな無茶ぶりすることやら。トランプ配当5000ドルのような財政赤字を悪化させる事態が更に予想される。
金にとっては金融政策由来の下落圧力と財政政策不安という上昇圧力が拮抗することになろう。
そして円高。NY市場でも円相場が注目されている。見方は真っ二つに割れる。日銀利上げ2回以上ともなると150円より円高。
一方、高市積極財政の財政規律を危ぶむ声も強く、160円説も根強い。
NYの連中との会話でも「Jeffはどう見る?」と必ず聞かれる。
「これまで議論されてきた円安ファンダメンタルズは変わらんよ。」と答えている。
「そうか~~」と頷く人もいれば、賛成できかねるとの態度も目立つ。
金市場の視点では「ドルか円か」というより、「ドル・円などの通貨か金という無国籍通貨か」との発想になるけどね。所謂debasementの話だよ。
日本のメディアは「円高か円安か」の見出しばかりだが、大きな流れを俯瞰すれば、それぞれにアキレス腱を抱えるドルと円の「弱さ比べ」。そこで改めて中央銀行の金買いが金市場の下値を支える構図が浮かび上がる。通貨を刷りまくってきた中央銀行が刷れない金を買い増す事実は重いよ。
さて、東京も涼しくなったらしいが、札幌はたぶん一年で最も快適な気候。大通り公園では「秋の収穫祭フェスティバル」。240万人も来場するそうな。久しぶりに狸小路を歩いたら、まだいたいた、あの熊さん。いやーやっぱり迫力あるわ~。

