2024年3月4日
3月1日の金国際価格は現物で2080ドル台まで急騰した。
理由はふたつ。
まず、同日発表されたISM製造業景況感指数が47.8と好不況の分かれ目である50を16か月も連続で下回った。ドル金利は急低下。利下げ早期実施論も再び浮上した。
次に、NYの地銀ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の株価が26%も暴落したこと。
かねてから不安視されてきた商業用不動産関連融資が再度吟味されている。昨年破綻した米地銀に比し規模が小さいが、氷山の一角ではとの疑惑が払拭されない。預金者の取り付け騒動の兆しも感じられない。とは言え「じわり」真綿で締める如き圧力が感じられる。
円相場は150円前後で円建て金価格が史上最高値を記録した次第。
なお、筆者はレンジの上値を2150ドルに置いている。下値は1950ドル。これがコアレンジ。瞬間タッチでは年後半に2300ドルはあるかな。
円相場レンジは年初予測と変わらず145~155円。