豊島逸夫の手帖

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トランプ勝利を織り込み始めた市場

2024年7月3日

米大統領候補討論会で醜態を晒したバイデン氏を市場は早くも見切り、トランプ詣でやら、市場の反応予測の類が既に目立つ。マーケットは変わり身が速い。

注目の市場の反応だが、トランプ政権ならスタグフレーションとの議論が高まりつつある。対中国を視野に高関税導入で米国内物価は上昇。史上最大規模とされる不法移民強制送還は不況要因と見做される。結果的に高インフレと景気悪化の同時進行(スタグフレーション)という最悪のシナリオが予想される。これはマーケットが最も嫌うケースとなる。金が安全資産として買われるかもしれないが、金利が上昇するので、売られる可能性もある。筆者は総じて金は買われるとみている。その理由はトランプ氏のバラマキ積極財政で財政赤字が悪化するのは必至だからだ。米国債格下げも視野に入りドル金利上昇に拍車がかかる。それも好景気による「良い金利高」ではなく、ドル・米国債不信による「悪い金利高」となろう。外為市場も米国経済に対する不信感が募りドル安に転じる可能性もあるが、金利高でドル高継続のケースもあり得る。この点は今後発表されるトランプ氏の政策次第となろう。

景気後退による利下げか、インフレ悪化による利上げか、FRB金融政策も正念場だ。パウエル議長の発言も歯切れの悪い論調になりそうだ。
株価のボラティリティーも激化しそう。

ひとつだけ確実に言えるのは世界中でトランプ氏の本音を正確に読める人はいないということ。何せトランプ氏自身がどうなるか分かっていないのだから。こんな時こそ独自の希少価値を持つ金の出番だと思うね。

さて、札幌も今日は30度超えだが朝夕は18度。当地の天気予報は高湿度と言うが東京のまとわりつくような湿気に比べればかわいいものだよ(笑)。ただ異常気象で近年は北海道でも梅雨らしき日々が目立つことは確かだ。

写真は今朝厚真(あつま)の親戚から送られてきた超新鮮野菜とハスカップ。

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食パンにこの野菜だけのサンドイッチが美味しい。ハムも卵焼きもバターもドレッシングも不要。シンプルな、そして真のベジタブルサンドイッチだ。新鮮野菜の甘さが味わえる。都会のスーパーで売られる野菜に慣れた者には実に贅沢な一品。ミシュランの三ツ星も適うまい。

2024年