豊島逸夫の手帖

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CPIと米大統領候補テレビ討論会

2024年9月12日

NY金は首題のふたつの材料をこなし、引き続き2500ドル台前半で推移。ドル円相場は140~143円のレンジで推移。

CPIは注目されたが、FRBが重視する「コア」CPI年率が3.2%と事前予測を0.1%上回った。しつこいインフレの印象を与え、9月利下げ幅予測が0.5%から0.25%に移った。とは言え大した動きではない。

テレビ討論会はトランプ氏に失言が目立ち、ハリス氏が僅差の判定勝ちという市場の判断。とは言え両候補の支持率は依然拮抗しており、その差は「統計上誤差の範囲内」とされる。11月5日の本選ももつれる見通しで市場もうっかり動けない。そもそも具体的政策の全貌さえ未だ見えていない段階だからね。

従ってNY市場の売買は、株もドルも金も金利も11月5日までには手仕舞われる短期的売買となっている。身辺整理をした上で本番を迎えようというわけ。

本日の日経平均は1200円超上げたが、これはエヌビディア株が反騰したことによる。買いも売りもエヌビディアに振り回される展開に変わりはない。日本株市場とは名ばかりで、外国人参加者の売買が全体の7割を占めるわけで、日本側が主導権を取れない構図になっている。

2024年