豊島逸夫の手帖

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さすがに息切れ、中国の金爆買い

2024年10月29日

1~9月の中国金需要が741トンと前年同期比で11%減少した。特に民間部門の宝飾需要が400トンと27%の大幅減少を記録している。さすがに金高値の影響で買い控えが目立つ。対して投資需要は27%増の282トン。

このような需給要因はただちに国際金価格に影響は与えないが、ジワリ、ボディーブローの如く下落圧力が効いてくるものだ。公的部門の外貨準備としての金購入もこの高値で止まっており、世界全体の公的金購入量はこれまで想定された年間1000トンを下回るかも。

やはり金高騰もバブルの匂いが漂っている。
筆者は長期的に強気なれど、短期的には価格調整局面が来てもおかしくないと見ている。とは言え下がっても2500ドル台くらいかな。それも安値はすかさず拾われそう。
そもそも2700ドルまでの上げが明らかにスピード違反だったので健全な調整局面となろう。調整局面無き上昇相場は後の暴落が厳しくなるものだ。

2024年