豊島逸夫の手帖

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NY金、一時は2170ドルまで上昇

2024年3月8日

金価格は歴史的高値圏にある。

昨日書いたように「基調は上げ。大きな調整が1回はあろう。ないほうが怖い。」。年内は瞬間タッチで2300ドルを見ている。2200ドル水準を固めれば、それは凄いこと。

為替は日銀高官発言(マイナス金利解除)で147円台まで円高方向に振れたが、FRBと異なりマイナス金利が解除されても、その後で0.25%の利上げさえできかねる。日銀の金融政策選択肢は極めて限定的なのだ。それゆえ海外筋は日銀を重視していない。

さて、今晩は雇用統計、来週火曜日は米消費者物価指数(CPI)。いつもより注目度が高いのは両方とも1月分が上振れしたので、それが一過性の統計的ノイズなのか、本当にインフレがしつこく過熱気味で利下げどころではないのか。利下げするにしても年後半になるのか。

両統計が良ければNY金(4月限)は2100ドル方向で調整局面入り。悪ければ2200ドルへ。

2024年