豊島逸夫の手帖

2024年11月6日

米大統領選挙後はどちらが勝っても、材料出尽くしで金は売られると日経本紙でもコメントしてきたが、日本時間午後にＮＹタイムズがトランプ勝利確率９０％と報道するや金はガツンと売られた。
とは言え、まだ２７００ドル前後の歴史的高値圏に留まる。短期投機筋の利益確定売りの範囲を超えない。
日本時間帯では材料が大き過ぎて消化できない。
長期上昇トレンドの中のひとつの局面程度の認識で済むと思う。

米新政権の今後はこれから経過観察。
なお、今日から１１月ＦＯＭＣ開催。こちらの方が具体的材料となろう。０．２５％利下げが見込まれ市場も織り込んでいるが、パウエル議長が記者会見で何を語るか。今後はホワイトハウスからの政治的圧力も強まろう。既にトランプ氏は二人の「子飼い」をＦＲＢに送り込んでいる。一人はボウマン理事。９月ＦＯＭＣで２００５年以来の反対意見を述べ注目された。そして毎度お騒がせのウォラー理事。大胆な発言で今やＦＯＭＣ参加者のオピニオンリーダーになりつつある。

あ、今トランプ氏が実質的勝利演説を始めた。
歴史が変わる。金は変わらず。

なお、先ほどＴＢＳの米大統領選挙関連番組でリモート撮影コメントを済ませた。いつＯＡされるか流動的で不明。