2026年11月2日

先週金曜日のNY金市場はパニック状態と化した。
まず中間選挙直前で週末というタイミング。
トレーダーはポジションをキャリー(持ち越し)したくない。
誰もリスクを取りたくないという市場環境の中で、投機筋が売り攻勢をかけ、市場のパニック心理を惹き起こした。
我先にとばかり、買いポジションのトレーダーは売りで逃げの態勢。
ところが買ってくれるカウンターパーティー(取り引き相手)がいない。
売り逃げしたいのに売れない。流動性枯渇状態に陥った。
これって私もトレーダー時代に何回か体験したが茫然だよ。
売るに売れず、相場モニター画面はどんどん価格が下がってゆく。
蛇の生殺し。It's not pretty。Bloodbath(血の風呂)などというスラングが飛び交う。特に3950を切ったあたりから下げが加速した。
さて、下げの要因だが、特に具体的なイベントはない。
FOMCが終わり、FRB利上げサイクルが確認され、中間選挙については選挙後、米もイランも全面攻撃の可能性。原油高止まり。
これらは既に織り込まれている事柄だ。
とにかく市場は生き物と言われるが、市場センチメントが悪かった。
マーケットがご機嫌斜めとなると、とにかく売り先行になる。
マクロ市場環境も悪かった。
ナスダック3%↓。AIブームに冷や水。
デジタルゴールドと言われる暗号資産市場で仮想通貨バイナンスで過去最大のハッキング発覚によるセンチメント急悪化も、金市場に飛び火した。
株やビットコインの損失、マージンコールのために、金を換金売りして凌ぐという現象も見られた。
更に、最近金市場もAI化しているので、売りが売りを呼ぶ展開になりやすい。各種AIプログラムが同時に同方向に動く傾向だ。
さて、これからどうなる。
以下の5年金価格グラフが示すように、長期上昇トレンドは続いている。

中間選挙で民主共和のどちらが勝とうと、基軸通貨ドルへの信認低下は変わらず。
それゆえ中央銀行の金買いも変わらず。
金に対する文化的選好度が高いインドや中国の一般市民にとっては、思わぬバーゲン価格で金が買えるので熱烈歓迎。
まぁ短期的にはNY投機筋の中で逃げ遅れたヘッジファンドが、金価格が上がればヤレヤレとばかりに売りに走るので、上値抵抗線が徐々に形成されそう。だが、この「相場のしこり」が除去されれば、4000ドル回復は時間の問題。
まずは今日のNY市場の展開で確認したい。
そして、積立会員には安く金を買えるチャンス到来だよ!