2026年9月16日

NY市場は、いよいよFOMCを控え、話題は金融や財政政策ばかり。この論点については本欄でもこれまで連日書いてきた。
結局、利上げしようと政策金利が据え置かれようと米国経済のアキレス腱が露わになるだけで、国際基軸通貨としてのドルへの信認は弱まるばかり。
金市場では、ドル迷走を恰好の草刈り場と見て、投機的売買攻撃を繰り返すヘッジファンドが暴れ、短期的ボラティリティーは高まろう。
しかし、その派手な値動きに惑わされてはならぬ。世界中でトランプ政権、米財務省、そしてFRBの迷走を見つつ、静かに長期的金買いポジションを増やしている人たち、或いは公的機関がジワリジワリと増えているのだ。
ヘッジファンドの売買はゼロサムゲーム。売買を繰り返した挙句、何も残らない。
しかし、ジワリと増えている民間部門と公的部門の買いは金塊の山のカタチで残る。消滅することはない。この部門の人たちはウォーシュFRB議長やベッセント財務長官が何を語ろうと、その結果トランプ大統領との関係が悪化しようと高みの見物とばかり見守るだけだ。まぁテレビドラマを見るより面白いかもしれない。
但し、金を長期保有しているからといって、世界的経済混乱には否応なく巻き込まれる。金はあくまで受け身のヘッジ手段。金が金融政策・財政政策問題解決の切り札になることはない。
中東・ウクライナ情勢を含め。世界の分断傾向は悪化の一途をたどっている。
しかし、金が地政学的リスク解決の手段にはならない。筆者が常々語ってきたように、金は長期保有して、役立たないのが一番良いのだ。