豊島逸夫の手帖

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米カリスマ投資家「来年の株価は厳しい」

2026年10月14日

昨晩のウォール街で最も話題になったのがポール・チューダー・ジョーンズ氏の発言。「今の株価はAIに集中リスク(concentration risk)がある。来年の株価はかなり厳しくなろう、ドットコムバブルを想起させる。」数々の危機を切り抜けてきたカリスマが断言するから話題になるのだ。
本欄でも彼のことを書いたことがある。

日経平均暴騰に思うこと

基本的に彼は「守り」の人だ。がんがん攻めて行くタイプではない。
中間選挙程度のことでAIセクターの成長は止まらない。規制をかけてもAIは自己増殖する。マーケットはその終着駅で壊れる。

プロの視点から見て、皆が特定の投資対象を買い上げた時に最も怖いのは、いざ売り受ける時、市場に買い手がいないことだ。
筆者もスイス銀行トレーダーとして体験したことがある。いざ売ろうと決めた時、場に買い手が消えた。
その間、相場モニターの価格は暴落している。それを見つつ、逃げ出す術がない。
この恐怖は実際に体験したものでなければ分かるまい。
株式市場は銘柄も豊富で流動性もある。対して金市場は市場規模が小さいから「トレーダーの生殺し」が頻繁に起きやすい。
ポール・チューダー・ジョーンズ氏は綿花市場の場立ちからキャリアを始めた。
筆者はCOMEXで金の場立ちを体験した。それゆえ親和感がある。

因みに、足元では中間選挙の話題で持ち切りだが、ポール氏は選挙や重要経済指標に反応して売買するのは「バクチ」だと決めつけている。まぁ確かにいろいろな専門家がいろいろな意見を述べているが、マーケットの視点では、これまでどれだけ「選挙結果サプライズ」により苦湯を飲まされてきたことか。
そのマーケットの反応を一番恐れているのがトランプ氏ではないか。

2026年