豊島逸夫の手帖

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プラチナは厄介者扱い

2024年5月15日

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プラチナ価格が急騰していることが話題になっている。久しぶりの1000ドル台。と言ってもこのKITCO「プラチナ5年グラフ」で見ると900~1100ドル程度のレンジで推移している。
業界発の需給データで供給不足とされるが、中立的なデータではないことは考慮する必要がある。

それから資源大手の英アングロ・アメリカンは14日にプラチナ事業やダイヤモンド事業を分離すると発表した。同社には4月以降オーストラリア同業のBHPグループが買収提案をしているがアングロは拒否している。同社は一連の取り組みにより銅や鉄鉱石などの事業に集中する形となる。

構造改革はグループ傘下でダイヤモンド事業を担うデビアス、プラチナ事業を展開するアングロ・アメリカン・プラチナムのほか製鉄用の原料炭の資産などを対象とする。他社への売却の可能性もあるという。

不採算事業を抱えるアングロには単独で生き残れる事業戦略を示すよう投資家らからの圧力が強まっている。買収を通じて銅事業の強化を狙うBHPはアングロに対しプラチナ事業や南アフリカの鉄鉱石事業の分離を求めている。

総じてプラチナ事業が厄介者扱いの印象。
厄介者でも残り物に福。私はI love Platinum(笑)。

2024年