2024年11月14日
下げても2620ドル程度が底値と見ていたが甘かったね。
昨晩発表のCPIはほぼ事前予測の範囲内であったが、前月比で相変わらず物価上昇が続いており、トランプ氏のバラマキ財政も意識され、「しつこいインフレ→利下げの回数は減る」との認識が広まった。そこで外為市場ではドル高。ドルインデックスが106の大台を突破。ドル円も155円台。NY金は売りという展開になった。
ビットコイン90000ドル突破も効いている。マネーの一部が金からビットコインに流入中だ。
とは言え、これは短期投機的な動き。
金価格の現水準が底値との認識は変わらない。
2500ドル台まで下がると中国・インド・中東の文化的金選好度の高い国々では金の実需が間違いなく増える。
振り返れば2500ドルから2800ドルまでの上げの速度は明らかにスピード違反だったよね。市場の多数が同じ方向を向くと相場は逆方向に動くという典型的な事例である。
本欄ではこの2週間ほど下げの可能性について書いてきたが、今後は上げの話が増えるであろう。