豊島逸夫の手帖

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米カリスマ投資家、現価格水準からでも金購入推奨

2024年4月4日

デビッド・アインホーン氏と言えば、グリーンライト・キャピタルという著名ファンドの創始者で、彼の発言には多くの米国人投資家が耳を傾けるカリスマ的影響力の持ち主だ。
彼はこれまでも金投資を推奨。実際に彼のファンドは金を保有している。

昨日は米経済テレビ番組に生出演。NY金が史上最高値を付けた直後ゆえ、MCも話題を金に振った。
彼は「金買いはお勧めだ。特に私は米財政赤字膨張を懸念しており、米ドル価値の希薄化に対するヘッジとして金は優れている。」と答えた。
2300ドルでも金買いを推奨したのだ。
この発言がテロップでも流れ、昨日のウォール街で話題になった。

カリスマと言えば、筆者は昨日の日中にジム・ロジャーズ氏と電話やメールで意見交換した。彼とは金特番で何度も対談しており、今でも「ジム」、「ジェフ」とファーストネームで呼び合う友人付き合いを続けている。昨日の話題は、最近の発言「私が日本株を売ったのは間違いであった」についてであったが(昨日の日経電子版筆者コラムに書いた)、金好きのジムゆえ、当然金も話題になった。大量の金や金製品(何と日本で買い求めた金の仏具まで)を保有しているので、「これだけ金価格が暴騰すれば、ますます資産が増えたね」と筆者がつっついたが、「まぁまぁ」と乗ってこない(笑)。「2500ドルは行くよね」と更につっついたら、「私は価格予測が苦手だ。専門家のジェフ・トシマさんのご意見を拝聴したいね。」といつもの逃げ口上(笑)。結局「私は金を売る気はないよ」と、これもいつもの締めで金の会話は終わった。まぁ彼ほどの超富豪になれば、2300ドルになったところでそれほどの感慨もないのだろうね。
因みに、少子化などを理由に日本の将来には悲観的で、彼は日本の若者が今の段階から将来の危機への備えとして金を買うことには、従来から賛成している。

画像はジムがアラバマの田舎からウォール街に「上京」して、最初に働いた会社があったというビルにてのツーショット。

3896①(ジムwall street).jpg

もうひとつは彼が、これもレジェンドのジョージ・ソロス氏と世界初のヘッジファンドを始めた時のオフィスがあったというマンハッタン・イーストにて。女性は日経CNBCキャスターの佐久間あすかさん。
3896②(NY連銀).jpgなお、デビッド・アインホーン氏発言の元記事を添付しておく。英語の勉強したい人はどうぞ。

https://www.cnbc.com/2024/04/03/david-einhorn-thinks-inflation-is-reaccelerating-and-has-made-gold-a-very-large-position.html

2024年