2024年11月20日
「絵は燃える、器(うつわ)は壊れる、女は逃げる、金は残る」
骨董コレクションを阪神・淡路大震災で全て失った大阪の旦那衆の一人が呟いた名言!
かと思えば、京都の名刹の方と対談した時のこと。
「先の大戦でも京都のお寺の金(ゴールド)やら美術品は残りましたなぁ」と語ったところ、「そうですなぁ、確かに応仁の乱でも残りましたなぁ」
それから、これも名刹にアドバイザーとして依頼された時のこと。
そもそも京都の寺社は檀家が少なく、入場料収入が大きな収入源。しかし大晦日から元旦にかけて、雨や雪が降ると収入が激減する。そこで誰が知恵を付けたか知らないが、「天候デリバティブ」を使った。分かりやすく言えば甲子園の弁当屋さんが雨でゲームが中止になっても一定の収入を得られるという仕組み。
そこから始まり、次はFX、そしてゴールドと運用を始めた。
レクのため冬に底冷えする本堂の畳に座り、有名な屏風にパワーポイントを投影していろいろ説明した。帰り際に大きな仏像の側を通ったら、裏に外電相場モニターが設置され「××円で3本!」とか電話での叫び声。外為トレーディングルームみたいであった。
まぁ長くこの世界にいると、いろいろ経験するものだよ。