2024年11月13日
昨晩のNY金は2600ドルを割り込む局面もあったが、総じて2800ドルから2600ドルまで急落したところで売り一巡の状況だ。まだ高値掴みで逃げ遅れた人もいるが少数派である。
逆に金を買い遅れたと焦っている人たちには絶好の新規参入のチャンス。2600ドルの攻防はまさにそのような投資家心理を映す。
売りの背景としてドル金利上昇が続き、ドルインデックスは106の高値圏に迫ること。トランプの財政拡張政策を意識しての動きだが、既に織り込みが進行中。あとは投機筋がドル買いをどこまで続けるのか。
NY市場では相変わらずビットコインに話題が集中しており、金は蚊帳の外。時の話題は移ろいやすいもの。一時は金高騰が凄い話題であった。
中期的に見てトランプ氏が正式に大統領に就任するあたりから流れが変わってくるかな。所謂「トランプラリー」と言われる現象の是非が問われよう。
金は「米大統領選挙ラリー」で買われたが、「トランプ当選」で材料出尽くし売りに見舞われた。
何度も言うように2500ドルでも2600ドルでもとんでもない歴史的高値圏。金市場と40年以上向き合っている筆者は、未だに金価格が2024年に2800ドルまで上がるなど信じられないよ。
思い起こせばJPモルガンは2023年年末時点での2024年金価格予測として2175ドルを示した。それでも2023年度平均価格の1980ドル程度に比し、10%以上の上昇で「強気説」とされたものだ。2300ドル予測が「最強気」とされた。
まして円建て金価格の上げっぷりは想像を絶している感あり。NY金が上がっても円高進行で円建て金価格は上がらずという時代が長かったからね。
とにかく相場に正解はない。こつこつ買い増してゆくことこそ地味だが金投資の王道。