2024年9月10日
中国人民銀行は8月末時点で外貨準備が3兆2880億ドルと2015年12月以来の高水準に達したと発表。以下は外貨準備ランキング。
中国の外貨準備が増えたのはFRB利下げが近く、ドル安傾向に転じた結果、外貨準備の中のユーロ・円・金などの「他通貨」のドル表示価値が上がったことによる。
これは中国にとって困った現象。
ドル安―人民元高になると中国製品の国際競争力が弱くなり、ただでさえ苦境の中国経済に更に打撃となるは必至だ。
できるだけ外貨準備増加は抑えたいところなので、取りあえず外貨準備としての金購入は停止(中止?)した次第。
さて、そうなると金高騰に中国の公的金購入中断が冷や水を浴びせる結果になりかねない。
長期的には状況が変われば再開に動くと思うが、取りあえず今年年内は中国の公的金購入は期待できず。
最近2500ドル台でNY金が頭打ち傾向の理由のひとつに挙げられよう。
それでも筆者の2700ドル予測は変わらず。