豊島逸夫の手帖

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国内金価格は「介入」次第

2024年5月7日

連休中のNY金は2300ドル台の値固めが続き、円建て金価格は円相場=為替介入次第で大きく動いた。
1週間で8円も円相場が振れることはそうそうあることではない。

日本の通貨当局の介入余力は未だ残っているものの無制限に続けられる話でもない。取りあえず154円台で推移しているが、これが155円を再突破すれば介入第三波が来ても不思議ではない。その場合は152円程度まで円高に振れよう。とは言え150円の大台を日本の通貨当局が割り込ませるには相当の介入エネルギーが必要となろう。瞬間タッチで150円を割り込んでも直ぐに150円台を回復する可能性がある。世界がドル高に動いているのに日本当局だけその波に逆らっているわけだから。

紆余曲折あろうが結局為替介入は150円台を固めてしまうリスクが懸念される。「懸念」とは日本経済に関して悪い円安が定着するということ。円建て金価格には強い下支え要因となる。
日本人の個人投資家としては円安で諸物価に上げ圧力がかかり家計を直撃するが、保有している金の価格が爆上げしたので「まぁトントン」という成り行きか。金保有のヘッジ効果が十分に発揮できたわけだ。

他の貴金属も引き合いに出される。銀は確かに上がっているが小さな市場で投機マネーが暴れた結果ゆえ下げも速い傾向があるので要注意だ。プラチナには失望。プラチナの販売促進機関があれこれ言っても金がこれだけ爆上げしているのに殆ど上がらない。それでも筆者はI love Platinum。これは理性的なコメントとは言えず、ひたすらプラチナのセンチメンタルバリューによる。惚れた弱みだな(笑)。

画像はなんと我が家で育ったサクランボ。数年前に苗木を購入していたが早くも可愛らしい実をつけた。味も甘い!感激したよ。本日は連休明けで社会復帰に苦労しているところサクランボで癒された。

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2024年