豊島逸夫の手帖

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トランプに振り回される金価格

2024年7月19日

「パウエルFRB議長は、やるべきことをやっている限り、クビにはしない。但し、利下げを大統領選挙前に開始すべきではない(選挙で現職有利になるから 筆者注)。一般論として金利は低い方が良い。利下げはすべきだ。」

次々に市場を襲うトランプ発言の一例だ。市場は9月利下げを見込むが、トランプ氏は大統領選11月以降にやれという。FRBは政治的独立性が保証されているが、一切お構いなしで中央銀行トップに対して人事権を振りかざす。

トランプリスクで2500ドル近くまで急騰したNY金も、利下げに思わぬ一石となると、2400ドル近くまで急落した。まさにトランプ氏に振り回されている。

筆者の注目はトランプ発言に揺れる台湾地政学的リスクだ。
「台湾は米国の半導体産業を盗んだ。そんな国に軍事的支援をすべきではない。台湾は自らの国を守るために米国に依存せず、自らの負担を増やせ。」
台湾を中国から守るという発想は希薄なようだ。
加えて、NATO脱退やウクライナ支援凍結など、案の定地政学的リスクは悪化必至の情勢である。
これは何れ金価格上昇要因として効いてきそうだ。

円相場もトランプ発言「ドル円相場とドル人民元相場は信じられないくらい乖離している」が、円安ドル高批判と解釈され、一時は155円まで円高が進行。しかしその後157円まで戻した。正にモグラ叩きの様相だ。それにしても155円で「円高」とはね~。外為市場の感覚も狂ってきたよ。

まだ何もトランプ経済政策がまとまっておらず、全てはトランプ氏個人の発言ゆえトランプ相場の本番はこれからだ。

さて、ファイターズファンの東京の友人の母子が一泊2日の弾丸でエスコンフィールドに来るという。それは疲れにくるようなものと諭した。エスコンまでのアクセスが悪い。交通渋滞、JR北広島駅は混み合う。地元の人たちでもエスコンに行くのは大変だと言う。とは言えそれでも満員になるのがファイターズファン心理。

2024年