2024年10月24日
昨日本欄で「金高騰、バブルの匂いも」と書いたら、その晩のNY市場で金価格が久しぶりにドン!と下げた。NYの連中も私と同様に連日上げ続けた金価格を「スピード違反」と懸念したのだね。
とは言え、下げたと言っても2700ドル台前半という歴史的にはとんでもない高値圏に留まる。筆者の長期強気のスタンスは変わらないが、中期的には調整売り局面があった方が健全な上昇トレンドになる。
「山高ければ、谷深し」と言うが、調整売りなしに上がり続けて高い山になれば、あとの谷(売り局面)の下げが厳しくなるのは必至だ。
これは「不健全な上昇トレンド」。それゆえ昨晩下がってくれたことで筆者はホッとしている。もう少し下がって(2700ドル割れもあり)健全な長期上昇の形になって欲しいという勝手な願い(笑)。
因みに金を取り巻く環境として米10年金利4%超えが注目される。金利を生まない金ゆえこれは下げ材料なのにここまで上がってきた。敢えて言うなら4%超えがジワリ効いているということか。
それからこの時期に円安が153円まで進行して円建て金価格に上昇圧力がかかるという展開は、ご存知筋金入りの円安論者の筆者にも驚きである。