2024年12月13日
今週に入り、美しく3日連騰の形になっていた国際金価格が4日目に崩れた。下げ幅も40ドルを超す。
理由はひとつ。
生産者物価指数(PPI)が上振れしたこと。前月比0.4%上昇と事前予測の0.2%↑を上回った。サプライチェーンの川上(生産・卸売セクター)では、まだインフレ再燃のマグマが沸々と湧き出している印象だ。こうなると、利下げなど実行すれば、インフレの火に油を注ぐ結果になるリスクも無視できず、既に利下げを織り込んだ金市場には失望売りが出た次第。全く、インフレは粘着質と言われるがしつこいものだね。
とは言え、国際金価格(現物スポット)は2680ドルと依然歴史的超高値圏に留まる。
ただ、昨日本欄で筆者の2025年金価格予測は3000ドルに届かずとする理由が、まさにインフレ再燃リスク=利下げ回数減少であった。
それがいきなり露わになったわけで今後の教訓とすべし。
まぁこれが「巡行速度」で、これまでが「スピード違反」であったということだね。
いつものように一喜一憂せず、市場の潮流を見極めるべし。