2014年2月21日
「2013年に実施された大規模中国海軍軍事演習は尖閣諸島奪取のための短期電撃的戦争を目的とした」
「中国人民解放軍は、東シナ海で日本の自衛隊を破壊するための短期電撃的戦争を実行のための新たな任務を課されたと我々は結論づけている」
「2013年後半から、中国の軍事演習は実戦想定へシフトした」
カリフォルニアサンディエゴで開催された海軍会議での米太平洋艦隊の情報部門の高官ファネル大佐による、この一連の発言が注目されている。過去にも中国軍事演習を警戒するコメントはあったが、これほど具体的に中国軍の脅威警戒を直接的に表現した発言はなかった。
まだ軍事計画が作成されたわけではないが、「不測の事態」発生の可能性は高まりつつあると見られている。
かねてから中国は「太平洋を米軍と二分割」構想のもとに「海洋国家」戦略を構築しているとの見解が有力であったので、同大佐の発言は更なる議論を呼びそうだ。
欧米の市場でも「東シナ海」での潜在的紛争要因は、いまや世界で最も緊張度の高い地政学的リスクと見られている。