豊島逸夫の手帖

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GDPマイナス・ショック、しかし、ヘッジファンド、日本株買い、円売り続行の姿勢

2014年11月17日

まさかの7-9月期、日本マイナス成長。
投資家は当惑・狼狽。
円売り・日本株買いのポジションを持つNYのファンド勢は、米国時間日曜夜も臨戦態勢で、日本市場をフォローしている。
クリスマスも近づき、今年最後の仕事と身構える。
ファンドにより運用姿勢にばらつきはあるが、基本的には、円売り・日本株買いキープ、或いは、更に積み増しの機会をうかがうスタンスが目立つ。市場が揺れるときこそ、かれらの出番と心得ているようだ。
シカゴの通貨先物市場における円売りポジションは膨張しているが、一段と増加が加速しそうだ。行き場のないマネーが集中しつつあるので、建玉が警戒水域を超えても、これまでの市況の法則があてはまらない。
米国サイドでは、ドル高の米国経済に対するデメリットが議論されるが、市場で円安進行による通貨安競争に対する懸念はまだ薄い。
ルー財務長官の最近の論調には、欧州に続き日本経済も失速となると、米国経済への影響を憂うトーンがにじむ。従って、円安は容認。消費増税も、中期的な日本売り懸念より、目先の経済成長維持を重視して、「賛成派」に廻らざるを得ない、との読みだ。
市場のモメンタムに乗って、円は、まず118円。来年までキャリーして120円。日本株は日経平均18000円を目標とする事例が多い。
逆張りは少数派。利益確定による円高・日本株安局面を新規参入あるいは積み増しの機会として狙う動きを感じている。

金は、1190ドルまで反発。プラチナも1210ドル台まで戻し。
これまでの反動。
どちらのメタルも、底値圏での乱高下。まだ続きそう。
円建ても全般に高くなっている。
基本的に長期保有の買いのスタンスに変わりなし。

さて、今日発売の東洋経済「日銀バブル」特集に、ドキュメント風にサプライズ緩和当日の模様とインタビューが書かれていますから、ご覧ください。
それから今週は、水曜日の夜9時から日銀金融決定会合当日の動きについて、日経CNBC「ニュースコア・ワイド」で30分たっぷり語ります。
どちらも、日銀金融政策中心の語りになります。
それにしても、経済も政治も急転直下の激動。
今週はいろいろありすぎ。
木曜日はボジョレ・パーティーに第二の故郷福島まで呼ばれているけれど、はたして行けるかな~~ごひいき、ご当地演歌歌手紅(くれない)晴美のショーだけどね(笑)。

先週金曜日には、久しぶりに、江連裕子さんと会った。
現在はフリーランスのキャスター。
エネルギッシュで、自由に世界を飛び回って、イキイキ元気に楽しそう。
ミクニで、スイーツを一緒に食べた。

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2014年