豊島逸夫の手帖

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円安の頭を抑えるFRBとIMF

2014年10月9日

IMFの世界経済減速予測の翌日に発表されたFOMC議事要旨には、IMF同様に、欧州・中国・日本経済軟調によるドル高議論が明確に記されていた。総じて、議事要旨からは「ハト派優勢だが、未だハト派と決めつけられたくもない」との参加者の認識が滲む。

IMFとFRBが連日、世界経済に懸念を示すと市場には共振現象がおこる。
まず、債券市場では米国10年債利回りが2.3%ギリギリの水準まで低下。
株式市場は、利上げの執行猶予を熱烈歓迎する。
外為市場では、最終ゴールの利上げをめざし、中期的ドル高局面なれど、現在の調整局面は長引くとの認識が強まる。当面の戦場は110円の攻防から107円割れを試す方向へシフトしてゆく。
商品市場では、1200ドルの大台を割れた金価格が息を吹き返し、1220ドル台まで反騰。早期利上げを見込み、空売り攻勢をかけていたNY先物投機筋に、暫時撤退、売りの買戻しの動きが見られる。プラチナに至っては、1200ドル割れから一気に1270ドル台へ反発。

金より需給ファンダメンタルズが悪い原油は、引き続き軟調だ。

米国利上げを織り込みつつあった市場だが、FRBとIMFにより、一時休戦を強いられた。

それにしても金も(特に)プラチナも月曜日に買っておいて正解だった。とはいえ、金は、また下げて安く買える機会もあるよ。米利上げ決定の日とかね。NYで下がっても東京時間では戻してしまうこともありうるけど。

昨晩は、大阪講演後、京都で、またまた、祇園のらく山へ寄った。最近、ブログ読者来店が更に増えているようで。

<写真1>
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<写真1> 弟子の慎矢クン。愛知産の銀杏を炒っているところ。銀杏は愛知産が一番。熱の通し方が難しい。

<写真2>
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<写真2> その銀杏とか栗とか秋の味。

<写真3>
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<写真3> 早くもエビイモ! これは絶品だね~クリーミーな舌触りで見た目も綺麗。

<写真4>
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<写真4> イチジクのワイン煮(デザート)。

2014年