2014年8月28日
添付写真は昨年9月16日のNY証券取引所でジム・ロジャーズと対談したときの、当日取引所オープニング風景。たまたま大型IPOがあり、初値が寄りつくまで1時間くらいかかってました。しかし、フロアーは、当日開催中だったFOMCの話題で持ちきり。
多くの市場関係者が「バーナンキFRB議長、いよいよ量的緩和縮小決定に動く」と見ていました。ところがふたを開けてみれば、「量的緩和縮小」には一切言及せず。ちゃぶ台返しをくらわせられた市場は大混乱。
多くのトレーダーが、株でも債券でも外為でも商品でも、大損を被りました。
そして、今年も同じ9月16、17日にFOMCが開催されます。今年のテーマはFRB利上げ開始時期。その前に発表される雇用統計も重要ですが、今のところ、イエレンFRB議長は利上げ時期明示までは踏み切るまい、と市場では見ています。しかし、昨年の記憶がまだ生々しく残るので、皆、疑心暗鬼状態。もう、だまされないぞ!といわんばかり。
というわけで、多分、今年最重要のFOMCとなるでしょう。
私も、またまた、NYへ行き、現地で成り行きをフォローします。ジム・ロジャーズとも対談してきます。ブログで現地の空気を伝えます。
話題はガラッと変わって、今朝の日経朝刊で私の目を引いたのは、大和証券のカラー全面広告。
「女性向けセミナー全店開催」「投資を学んで女子力アップ。HAPPYマネーセミナー」
私のセミナーに来る女子たちは、証券会社の株式セミナーにも押し寄せていたのですね(笑)。
そういう初心者女子向けには、こういう原稿も昨日書きました↓
「結婚相手も投資も「三低」時代」
http://allabout.co.jp/gm/gp/1012/library/
それから、同じ日経朝刊の商品面には「インド、中国、金二大消費国で温度差」の記事が載っています。
今年は、年間金需要一位の座をインドが再び奪還しそうという内容です。私は、インドと中国の差についてコメントしています。
そして、今日午後5時から、日経CNBCのデリバティブ番組に生出演します。朝刊のBSテレビ番組面の番組案内には「マーケットアナリストの豊島逸夫氏が「量的緩和のリレーのバトンは、米国から日本に受け継がれ、さらに欧州も参加する可能性が浮上」と指摘。今後のマーケットの注目点を聞く」と書いてあるので、さて、なにを語ろうか、思案中。。。再放送が今晩7時半―8時の間にあるはずです。
最後に今週発売の日経マネーの連載コラム「豊島逸夫の世界経済深層真理」では「日本株への再参入を狙うNYのヘッジファンド」について書きました。
来週発売の日経ヴェリタスの連載コラム「逸's OK!」では、「日本株、海外勢と女子が左右」という原稿になります。
最近は、株か金かの選択ではなく、株も金も、との選択が増えています。株メインだけど、不安だから金もヘッジにとの発想が女子たちにも浸透してきた感じです。