2014年6月20日
記者会見でイエレン議長が、強い緩和色をにじませて語ったことで、低金利継続が確認され、金利のつかない金には有利な状況になったこと。更に、ドル金利も低位での推移が見込まれることから、ドル安に振れたこと。
そして、オバマ大統領が演説で「軍事アドバイザー300名をイラクに派遣」と語ったことで、(ホワイトハウスは否定するが)米国の軍事介入の可能性も捨てきれなくなったこと。
これらの要因が相まって共振現象を引き起こし、特に先物市場で金の空売りポジションを一斉に買い戻す動きが加速した。
罫線的にも弱気の地合いだったので、慌てて買戻しという流れが急騰をよんだ。
典型的なショートカバー・ラリーである。
この買戻しが一巡すれば、1300ドル以上で買いが持続する地合いではない。
1250ドル割れでは強気の買いに傾いていた私も、一晩で3%以上も上がり、1300ドルを超えると、アドレナリンも出ず(笑)、おとなしくなる。
なお、今日の日経朝刊商品面に、イラクの金買いの記事が出ている。