豊島逸夫の手帖

  1. TOP
  2. 豊島逸夫の手帖
  3. バックナンバー
  4. 三菱マテリアル主催大阪セミナー報告
Page1661

三菱マテリアル主催大阪セミナー報告

2014年7月28日

昨日、実に久しぶりに三菱マテリアル主催セミナーが大阪で開催されました。皆さん、待っておられたようで、猛暑にもかかわらず応募に対して出席率が90%を超えました。

ただ、以前の大阪セミナーに比し、会場の雰囲気がガラリと変わりましたね。

投資セミナーにありがちな、「儲けるぞ!」というムンムン感が薄まり、至極真面目に塾で講義を聞くという感じが強くなっています。昨日の会場の雰囲気も和やかな感じながらも、熱心さがヒシヒシ伝わってきました。喋り手の側からすれば、清々しい感じでした。

市場のボラティリティー(価格変動性)が低くなったままで、値動きが小さいので、慌てて売買に動くという切迫感が薄いのですね。

しかし、いずれ、市場の底に沈殿している過剰流動性が暴れはじめるのは時間の問題。いまは嵐の前の静けさ、と考えれば、いまのうちに色々知識は吸収しておこう、という気持ちなのだと思います。

それから、これは一般論ですが、セミナーのサブタイトルに「年金不安を感じているあなたへ」というような文言を入れると、途端に参加者の年齢層が30代中心に若くなります。

ある程度「逃げ切った」と感じているシニア層(こう書くと、私は違う、と言う声が聞こえてきそうですが。。)と、まず年金などアテにできない氷河期世代の差が鮮明に出ますね。


「相続」も、若い人たちまで心配する時代になりました。

2015年1月に始まる相続税の非課税枠(基礎控除)縮小により、1200万世帯が課税対象になるといいます。親がちょっとした不動産を持っているだけで、子供は現金で相続税を納付しなければならない、という事例が増えそうです。「いずれ、あの土地は私のもの」と思えば、若い人でも相続について無関心でいられないのだと感じています。


金は相続対策として極めて有効、と話すと、その反応は最近凄いですよ。

「まず、金には固定資産税がかかりません」

「へぇ~!」

「次に、金は小分けできるので、みにくい争いが起きにくいです」

「(苦笑いしながら)なーるほど~」

「そして、相続税を納付するための現金を捻出するために、金なら、即売却できます」

「ふむふむ」

と、こんな具合です。


まぁ、私は先物関連のセミナーには一切出ないので、自然と長期ジックリ型投資家が集まるのかもしれません。

亀井幸一郎や池水雄一の話によると、彼らが講師で出る先物セミナーの雰囲気はまったく違いますものね。

私のほうは、現物貴金属会社、銀行、新聞社系、ロータリークラブ、商工会議所などが主催のケースが多いですから。


さて、ここのところ、喋り過ぎで、喉が「連日選挙演説の政治家」状態(笑)。「かりん蜂蜜」を小さな器に入れて、常に携帯してます。かりんは、喉に良いですからね。

1661.jpg

それから昨日の大阪では、暑くて、恒例の「天王寺、山ちゃん」のタコ焼きには行けませんでした。残念。

私のカラオケの十八番が「月の法善寺横丁」(セリフ入り)なので、一度は法善寺横丁にも行きたいのだけど、未だ行ったことがありません。行かねば!

2014年