豊島逸夫の手帖

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もうすぐ12月。

2014年11月26日

2015年の展望みたいな原稿や講演がこれから続きます。
昨年のこの時期には、ウクライナ・イスラム国の紛争勃発など全く読めていませんでした。
つくづく、地政学的要因は予見不可能と感じますが、さりとて、勃発すれば、マーケットに甚大な影響を与えます。
そこで、今年は、2015年に何か起りそうなリスクをはらむ地域についても話すことにしました。

さっそく、今週末日曜日(東京)と12月6日(大阪)で日経マネー主催「2015年を読む」セミナーの基調講演があるので(11月21日付け本欄で告知)、語ってみようと思います。
日経ヴェリタス主催セミナーでも「2015年を読む」講演するので、また、お知らせします。
今年は、特に、報道媒体主催のセミナーが多くなりました。
独立系の私は中立的な立場から語れるので、彼らにも「使い勝手がいい」 (笑) みたいですね。

貴金属相場のほうは、1200ドルという数字が、金には「重い頭」となり、プラチナには「底値」になっていると感じています。同じ1200ドルでも意味が全く違う。

円安は一服。やはり、書いたとおり、118円から120円に一気に進む地合いではなかった、ということでしょう。
黒田総裁の発言も、円安容認から、急速な円安は必ずしも歓迎ではない、というトーンに変わってきました。
先週、ニュースコアに出演したとき、年内に一度は円安調整が起こり円高に振れる局面がある、という話をしましたが、そろそろ警戒水域かな、と感じます。

そもそも、日経の論調が「120円」で見事に揃ってきたので、「日経が書いたら売り」の経験則がちらつきます。だから、日経ヴェリタス今週号の逸'sOKのコラムに「円120円説の死角」と書いたのです。それにしても、コラムのネーミングが逸's OKなんて、ふざけた感じですよね。当初は「マーケット裏表」という案だったのですが、自由に色々書きたいので、こういうタイトルになった次第。

さて、昨晩は、鮨。蛸が絶品だった。なかなか、うまい蛸にはお目にかからないもので、ハッピーでした。自称蛸評論家だからね~。

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2014年